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​略歴

1941      静岡県生まれ
1965      東京大学工学部建築学科卒
1965-82   前川國男建築設計事務所
1982      大宇根建築設計事務所設立
1992-01   東京理科大学建築学科非常勤講師
1991-93   日本建築家協会理事、副会長
2002-04   日本建築家協会、会長

 

所属団体
日本建築家協会
日本建築士会
東京都建築事務所協会

ごあいさつ

 私達現代の人間は、過去の遺産の上に生きています。過去に身体に刷り込まれた多くの出来事の総和が人間であるとも言えます。
建築や都市はそういうことの分かりやすい例証の一つです。京都や奈良を訪れたり、地方の城下町に昔の面影をさがして旅をするのは、その時代に生きた人のこころへの共感を求めているからでしょう。そう考えると、今私達の造っている建築や都市は実は百年後、二百年後の人達への現代からのメッセージだということになります。
 一方で、明治以降日本にあっては建築のスクラップアンドビルドを繰り返してきました。又今も繰り返しています。この間、数え切れない程多くの建築をつくりましたが、その多くは既に失われ、今残っているものもいつ壊されるか分かりません。
 時あたかも環境問題が声高に語られています。建築を造るには莫大な資源を使い、出来上がってからは多くのエネルギーを消費します。このことに注意を払うべきだということは言うまでもありません。
 このようなことを考えながら、建築を考えることは容易なことではありません。風雪に耐えてなお美しく使いやすい建築を造ることがそれへの答えだと、私は秘かに思い続けています。そして、ささやかながら苦労してきた結果がここでお見せ出来る作品歴です。御理解と御鞭撻いただければ幸いです。

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